Talents of Ohwa

近年、監査の担い手である公認会計士の監査離れが発生し、また監査クライアントにおいては、”新しいビジネスモデルの登場”、”広範囲にわたる高度なITの導入”、”サステナブルに対する開示”等、従前の公認会計士の基礎知識を超える変化が起きています。このような外部環境の変化と、様々なバックグラウンドを有する人が監査補助者をしている海外会計事務所での運用事例も考え、應和監査法人では、公認会計士資格がなくとも、大学等での学習履歴や簿記検定等での最低限の会計・監査のバックグラウンドを有する人をアソシエイトとして採用しています。アソシエイトは、データ更新等の監査のサポートだけではなく、キャリアに応じて監査補助業務を自ら実施できるよう研修・キャリア制度を設定しています。また、キャリアに応じて、様々な資格取得を推奨し、アソシエイト自身が監査補助業務経験を通じて、会計・監査業界で主体的にキャリア形成できるようにしています。

専門職員に必要とされる適正や能力を維持・向上させるためには、全ての専門職員が継続的に研修を受けることが重要と考え、様々な研修制度を設けています。
監査品質を維持・向上するために必要とされる適性、能力、経験および職業倫理を備えた職員を十分に確保するために、専門的知識・能力の習得、職業的専門家としての資質の醸成、および監査のマニュアルの有効な運用等に関して、CPD（継続的専門能力開発）として求められている必須研修分野を含めて年間40時間以上の全体研修を計画的に実施しています。また、専門職員のバックグラウンド別に、「新人研修プログラム」や「システム監査研修」、「内部統制研修」、「各勘定科目別研修」のほか、外部講師による「プレゼン研修」等も実施しています。

研修は講義形式に加えて、資格・職位横断的なグループによるディスカッションを行い、発表・共有する形式で実施することで、知識の定着はもちろんのこと、プレゼン能力やコミュニケーション能力の向上を図っています。また、研修で学んだことを監査現場において実践・定着させる「OJT」を重視しており、往査前後には、必ず監査チームにてミーティングを実施しています。往査前には、主査より当該トピックス、重点項目・割当等について事前に共有・徹底し、往査後は各自反省点を次回に生かせるようチームでミーティングを行い、各自の成長を促しています。

さらに、アソシエイトについては月2回会計・監査について学びたい内容を挙げ「アソシエイト研修」を実施する等、さらなる知識の習得・定着の機会を設け、監査現場でのOJTと相乗効果になるように計画的に研修を実施しています。

また、年間を通じて、各役職または年次に求められている要求事項と比較して各監査現場で業務状況を確認し、最低年2回のカウンセリングを全専門職員に対して実施、加えて、パートナーや上長である職員による業務評価を実施しています。若い年次から應和監査法人が加盟しているグローバルアソシエーションであるAGNやAllinialが実施しているカンファレンスや海外往査（ベトナム、香港、マレーシアなど）、若手育成プログラム（AGNが主催する研修で、各国の事務所の若手4名程度が共通のお題に対し英語でプレゼンをする。優勝したグループは次回のカンファレンスに無料で招待される。）に参加できる機会などもあり、手を挙げれば様々なことにチャレンジできる環境があります。